BOOK PICKS~おすすめ書籍と映像のレビュー~

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読書の力を感じる、感動の短編集『相沢沙呼:教室に並んだ背表紙』【読書感想文】

今回は、相沢沙呼さんの小説『教室に並んだ背表紙』の読書感想文を書きたいと思います。この本は、中学校の図書室を舞台に、読書との出会いで変わっていく少女たちの心模様を描いた全六編の連作短編集です。著者の相沢沙呼さんは、第19回鮎川哲也賞を受賞した『午前零時のサンドリヨン』や、国内ミステリランキングを席巻した『medium 霊媒探偵城塚翡翠』などの作品で知られる人気作家です。

教室に並んだ背表紙 (集英社文庫)

この本の魅力は、少女たちの感情や思考が細やかに描かれていることです。彼女たちは、思春期ならではの悩みを抱えていますが、図書室で出会った本や人との交流を通じて、自分の気持ちに向き合い、成長していきます。読書の楽しさや意義を感じさせてくれるシーンが多くあります。

また、この本の特徴は、各話に登場する本が実在する作品であることです。例えば、「その背に指を伸ばして」では、『ハリー・ポッターと賢者の石』や『赤毛のアン』などの児童文学が紹介されています。「しおりを滲ませて、めくる先」では、『未来のわたしは、夢を叶えることができていますか?』というタイトルの本が重要な役割を果たしています。これらの本は、少女たちの心に影響を与えるだけでなく、読者にも興味を引くものです。読んだことがある本なら、共感や感動を深めることができます。読んだことがない本なら、読んでみたいと思わせることができます。このように、この本は、読書の輪を広げる力があると言えます。

私がこの本で一番好きな話は、「やさしいわたしの綴りかた」です。この話は、読書嫌いのあかねが、本を読まずに読書感想文の宿題を終わらせようとする話です。しかし、本を読むことになり、自分の本当の気持ちに気づくことになります。この話は、読書の効果や楽しさを伝えるだけでなく、自分の心に正直になることの大切さを教えてくれる話です。私は、あかねの成長に感動しました。

この本を読んで、私は、読書の魅力や意味を改めて考えることができました。読書は、自分の心に寄り添ってくれる友だけでなく、自分の心を広げてくれる先生でもあります。読書は、自分の人生に彩りや光を与えてくれます。この本を読んだ人は、きっと、読書の素晴らしさに気づくことができると思います。この本は、読書好きな人にも、読書嫌いな人にも、おすすめしたい一冊です。