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小川糸『にじいろガーデン』は家族の愛と多様性を描く感動作【読書感想文】

小川糸さんの『にじいろガーデン』は、レズビアンカップルとその子どもたちの家族の物語です。集英社文庫から発売されています。この本を読んで、私は家族の愛と多様性について考えさせられました。この記事では、あらすじと感想を紹介します。

にじいろガーデン (集英社文庫)

あらすじ

ふたりの母親とふたりの子どもの4人家族の16年間の物語です。泉は夫と別居中のシングルマザーで、小学生の息子草介と暮らしています。千代子は女子高生で、母親との関係に悩んでいます。ふたりは電車のホームで偶然出会い、惹かれ合います。やがて、ふたりは同棲を始め、千代子の妊娠をきっかけに結婚します。千代子の娘宝は、泉と草介をママとにぃにぃと呼び、幸せに育ちます。しかし、ふたりの関係は世間からの理解を得られず、家族のかたちに悩むこともあります。それでも、ふたりは愛し合い、子どもたちを大切にします。家族の絆は、悲しみや困難にも負けません。

感想

家族の愛と多様性を描く感動作です。小川糸さんの作品は初めて読みましたが、優しい文体とリアルな登場人物に引き込まれました。物語は、泉、千代子、草介、宝の4人の視点で交互に語られます。それぞれの思いや葛藤が生き生きと伝わってきます。特に、草介の章は胸が痛くなるほど切なかったです。彼は、ママと千代子の関係を受け入れつつも、自分の気持ちに向き合うことができませんでした。彼の運命は、私にとって衝撃的でした。

一方で、泉と千代子の愛は、とても美しくて強くて温かいです。ふたりは、自分たちの幸せを追求することに躊躇しませんでした。ふたりの出会いや結婚、マチュピチュ村での暮らしは、きらきらと輝いて見えました。ふたりの笑顔やキスは、私の心を癒してくれました。ふたりの子どもたちも、とてもかわいくて愛らしいです。宝は、ママとにぃにぃと千代子のことを大好きで、明るく元気に育ちます。彼女は、家族のかたちに対する偏見や差別にも負けず、自分の道を歩みます。

そして、家族のかたちについて考えさせられる本です。私は、泉と千代子の家族を尊敬しました。彼女たちは、世間の目や社会制度の欠乏から、当事者にとって生きにくい状況に置かれていました。それでも、彼女たちは、自分たちの家族を守るために、勇気と愛を持って生きました。私は、そんなふうに生きることができるだろうかと自問しました。私は、この本を読むことで、少し窮屈さから離れて一息つけたような気がしました。

まとめ

『にじいろガーデン』は、レズビアンカップルとその子どもたちの家族の物語です。家族の愛と多様性について考えさせられる感動作です。小川糸さんの優しい文体とリアルな登場人物に引き込まれます。泉、千代子、草介、宝の4人の視点で交互に語られる物語は、笑いと涙と感動に満ちています。家族のかたちに関係なく、愛し合うことの大切さを教えてくれる本です。ぜひ、読んでみてください。