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十番様の縁結び 神在花嫁綺譚|東堂燦のファンタジー恋愛小説【読書感想文】

東堂燦さんのファンタジー恋愛小説「十番様の縁結び 神在花嫁綺譚」を読みました。

十番様の縁結び 神在花嫁綺譚 (集英社オレンジ文庫)

この小説は、織物の街で幽閉された少女・真緒と、縁の神・十番様を所有する領主・終也の純愛物語です。真緒は、一途に機織をして生きてきたのに、親に虐げられていました。そんな彼女を救い出したのが、十番様の力で縁を結び縁を切ることができる終也でした。終也は、真緒に優しく接し、彼女の才能を認めてくれました。しかし、終也には、十番様との契約によるある秘密がありました。二人の恋は、神と人の間にある障害に直面することになります。

この小説の魅力は、まず、美しい織物や神話の世界観にあります。真緒が織る布は、色や模様が豊かで、見ているだけで心が和みます。また、十番様や神在の一族の由来や能力など、神話に基づいた設定も興味深く読めます。この小説は、織物や神話を通して、縁とは何か、愛とは何かというテーマを探求しています。

次に、登場人物の感情の描写にあります。真緒と終也の関係は、最初は主従でしたが、次第に互いに惹かれ合っていきます。二人のやりとりは、甘くて切なくて胸がキュンとします。特に、終也の真緒に対する愛情は、深くて献身的で、彼女の幸せを願っています。しかし、終也は、自分の秘密を隠し続けることで、真緒を傷つけることになります。終也の苦悩や葛藤も、繊細に表現されています。真緒と終也の恋は、神と人の間にある障害を乗り越えられるのでしょうか。最後までハラハラドキドキしながら読みました。

東堂燦さんのファンタジー恋愛小説「十番様の縁結び 神在花嫁綺譚」は、織物や神話の美しさと、真緒と終也の純愛の感動を味わえる作品です。ファンタジーが好きな方や、甘くて切ない恋物語が好きな方におすすめします。ぜひ、読んでみてください。