BOOK PICKS~おすすめ書籍と映像のレビュー~

お気に入りの書籍と映像作品をご紹介します

書籍 小説

「櫓太鼓がきこえる」感想:鈴村ふみさんの小説で見る戦後日本の農村の姿【読書感想文】

鈴村ふみさんの小説「櫓太鼓がきこえる」は、戦後の日本の農村を舞台に、若者たちの恋愛や夢、伝統や文化の断絶などを描いた作品です。私はこの小説を読んで、とても感動しました。特に、主人公の一人である櫓太鼓の名手・石田勝男の人生には、深く共感しま…

『できたてごはんを君に。』~食べることの幸せを味わうごはん小説~【読書感想文】

この本は、食べることの本当の幸せを教えてくれる、最高のごはん小説です。ダイニングカフェの新規開店に向け、看板メニューのカレー開発に励む璃空。一方で、妻の杏南はワンオペ育児で疲弊していて……(「スパイスの沼」)。若きパン職人・照星は、小麦アレル…

嘘つきなレディ 五月祭の求婚 〜秘密と恋のヴィクトリア朝ロマンス〜【読書感想文】

白川紺子さんの「嘘つきなレディ 五月祭の求婚」は、2012年にコバルト文庫から発売された、ヴィクトリア朝を舞台にしたファンタジックなラブストーリーです。2015年には集英社文庫から新装版が出版されました。この作品は、2012年度ロマン大賞を受賞した白川…

【原田ひ香】「ミチルさん、今日も上機嫌」の感想とおすすめポイント【読書感想文】

今回は原田ひ香さんの小説「ミチルさん、今日も上機嫌」の感想とおすすめポイントを紹介したいと思います。 「ミチルさん、今日も上機嫌」は、バブル時代を経験した45歳の女性ミチルが、恋愛や仕事、人生の岐路に立たされながらも前向きに生きていくハートフ…

【恩田陸】『スキマワラシ』は建築物の記憶と人の繋がりを描くファンタジックミステリー【読書感想文】

恩田陸さんの最新作『スキマワラシ』は、古道具店を営む兄と、古い物に触れると過去の記憶が見える弟が、廃ビルに出没する都市伝説の少女の謎に迫る物語です。この作品は、建築物の美しさや歴史、そしてそれにまつわる人々の思いや関係を描いた、ファンタジ…

『猫君』レビュー:畠中恵が贈るお江戸ファンタジーの魅力とは?【読書感想文】

今回は、『しゃばけ』の著者である畠中恵さんの最新作『猫君』を読んでみました。この本は、江戸時代に生きる猫又たちの物語です。猫又とは、二十年以上生きた猫が人に化けて言葉を操る妖怪のことです。主人公のみかんは、吉原の遊郭で育った茶虎で金目銀目…

【映画化作品】ビートたけしの純愛小説『アナログ』を読んで感じたこと【読書感想文】

ビートたけしの初めての書き下ろし恋愛小説『アナログ』を読んでみました。 この本は、携帯電話を持たないみゆきと、彼女に惹かれるインテリアデザイナー悟の、毎週木曜日に喫茶店で会うという約束を守り続ける純愛物語です。 現代には無いようなアナログな…

【柴田錬三郎賞受賞作】伊坂幸太郎『逆ソクラテス』を読んでみた!先入観をひっくり返す小学生たちの物語【読書感想文】

今回は、第33回柴田錬三郎賞を受賞した伊坂幸太郎さんの短編集『逆ソクラテス』を読んでみました。 伊坂幸太郎さんといえば、『ゴールデンスランバー』や『死神の精度』などのベストセラー作品で知られる人気作家ですが、今作も伊坂ワールド全開のエンターテ…