BOOK PICKS~おすすめ書籍と映像のレビュー~

お気に入りの書籍と映像作品をご紹介します

桜木紫乃『あのこは貴族』〜女性の生き方と友情を問い直す小説【読書感想文】

山内マリコさんの『あのこは貴族』は、映画化もされた話題の小説です。この小説は、東京の上流階級に生まれた華子と、地方から上京してきた美紀という二人の女性の出会いと交流を描いた物語です。この小説を読んで、私は現代の階級社会と女性の生き方につい…

桜木紫乃「家族じまい」を読んで考えたこと~家族の絆と別れの意味~【読書感想文】

「家族じまい」という言葉には、どんな意味が込められているのでしょうか。桜木紫乃さんの同名の小説は、認知症になった母親と、それを介護する父親、そして二人の娘とその周りの人々の物語です。五つの章に分かれた連作短編集で、それぞれの登場人物の視点…

小川糸『にじいろガーデン』は家族の愛と多様性を描く感動作【読書感想文】

小川糸さんの『にじいろガーデン』は、レズビアンカップルとその子どもたちの家族の物語です。集英社文庫から発売されています。この本を読んで、私は家族の愛と多様性について考えさせられました。この記事では、あらすじと感想を紹介します。 あらすじ 感…

[宮本輝:灯台からの響き]~亡き妻の秘密と人生の再発見~【読書感想文】

宮本輝さんの『灯台からの響き』は、亡き妻の秘密を追う旅を通して、人生の尊さや家族の絆を描いた感動的な物語です。 主人公の康平は、妻の蘭子とともに板橋の商店街で中華そば店を営んでいましたが、蘭子が急病で亡くなってからは店を閉めてしまいます。あ…

時間を超えた恋の物語――『どこよりも遠い場所にいる君へ』【読書感想文】

『どこよりも遠い場所にいる君へ』は、阿部暁子さんの恋愛小説です。 主人公の月ヶ瀬和希は、ある秘密を抱えて離島の高校に進学します。そこで、神隠しの入り江で倒れていた少女・七緒と出会います。七緒は記憶を失っており、自分が1974年から来たと言います…

きょうの日はさようなら、三十年前の女子高生とのひと夏の思い出【読書感想文】

一穂ミチさんの「きょうの日はさようなら」は、2025年の夏に突然現れた30年前の女子高生との交流を描いた物語です。 主人公の明日子と日々人は、双子の高校生で、父親から知らされた従姉妹の今日子と一緒に暮らすことになります。しかし、今日子は冷凍睡眠か…

十番様の縁結び 神在花嫁綺譚|東堂燦のファンタジー恋愛小説【読書感想文】

東堂燦さんのファンタジー恋愛小説「十番様の縁結び 神在花嫁綺譚」を読みました。 この小説は、織物の街で幽閉された少女・真緒と、縁の神・十番様を所有する領主・終也の純愛物語です。真緒は、一途に機織をして生きてきたのに、親に虐げられていました。…